ブルボン小林「ぐっとくる題名」

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)

さらりと読めてしまった。
長嶋有さんの作を読んで、「猛スピードで母は」「サイドカーに犬」ってねじれた題名をつける人だなあと思っていたけれど(猛スピードで母はどうしたの、なんでそこで区切るの?とか、なぜ「サイドカー"の"犬」ではないの?とか)、ここまでこだわりとご意見のあるかただったとは。
しかし本書にて、ご本人がしばしば自作に対し「(あの題は)失敗だった」とか「(あの題では)売れなかった」と書かれているように、普段から「ぐっとくる題名」について思考していても「ぐっとくる題名」をつけられるわけではないし(そりゃそうだ)「ぐっとくる題名」と「売れる題名」もまた違っているのだなあ。