よしもとばなな「なんくるない」

なんくるない (新潮文庫)

なんくるない (新潮文庫)

なんくるない

なんくるない

今回の作品集には、取り返しのつかなくなってしまう大切な人との「ずれ」のどうしようもなさ(「ちんぬくじゅうしい」他)や、異性人のような他人の無神経(「なんくるない」)が出てきて、おやっと思った。
どちらかというとばななワールドの人物は「わかりあえない」より「(不思議に)わかりあえる」を、いつもうまく見つけているように見えるので。


けれどもばななさんの小説では、その人の世界は必ず守られる。
だから安心感があるんだ。


こっちも読んじゃいました。裏話があります。